2022年04月20日

犬・猫の引取り及び処分数の分析(香川県・令和2年度)

環境省では統計資料として、全国自治体の年間データを公表しています。
しばらく分析をやめていたのですが、ふと気になり、久しぶりに見てみました。
以下、使用したデータは全て平成21年~令和2年分として環境省が公表したものです。
香川県合計として、香川県と高松市の合計数を使用しました。
全国平均として、公表されている全国自治体合計を47で割った数値を使用しました。

リストマーク4 年推移(香川県)
犬と猫の合計での、平成21年度からの推移です。

犬・猫の引取り及び処分数の分析(香川県・令和2年度)

収容数は10年前に比べ半減、殺処分数は5分の1にまで減りました。

犬・猫の引取り及び処分数の分析(香川県・令和2年度)

犬の収容数はさほど目立った減り方をしません。
無責任なエサやりの問題は継続していそうです。


リストマーク4 返還・譲渡・殺処分の比較(令和2年度)
引き取られた犬・猫がその後どこへ行ったかのグラフです。

犬・猫の引取り及び処分数の分析(香川県・令和2年度)

         合計 下

犬・猫の引取り及び処分数の分析(香川県・令和2年度)

全国平均に比べて明らかに多いのは、やはり犬の収容数が多いから。
それにしてもこの譲渡数、ボランティアさんや保護主さんの並々ならぬ熱意を感じます。
保護犬・保護猫という言葉も浸透してきました。
でも、あと800頭あまりの殺処分された命は、軽いものではありません。


リストマーク4 引取りの比較(令和2年度)
保健所に引取られた犬・猫の数及び、所有者の有無、成犬猫/幼齢でグラフにしました。
「幼齢」とは離乳前の犬・猫を指します。

犬・猫の引取り及び処分数の分析(香川県・令和2年度)

犬・猫の引取り及び処分数の分析(香川県・令和2年度)

犬でも猫でも、自力ではまだ満足に動けないあいだに収容される様子が想像されます。
殺処分されるかもしれない保健所に持ち込まずに、生きさせるすべはないものか。
ずっと考えていることです。

えんぴつ

私自身が動物愛護の実活動と離れたこともあり、えらそうなことは言えません。

でも。

ペットを捨てないこと、野良への無責任な餌やりをしないこと。
飼い主のいない動物を増やすだけの人は、動物好きとは呼べません。
餌をやるなら、責任をもって連れて帰って飼う。
できないなら餌はやらない。
これは根気よく広げていかなくてはいけない「常識」です。

そして同様に、責任を持てないなら、増やさないこと。
不妊手術は可哀想。産ませてやりたい。
その気持ちはわかります。
でも、産まれた仔すべてに責任を持てますか?

もし新しく犬や猫を飼いたいなら保護団体や保健所から譲り受ける方法があります。
このことは、もっと知ってもらえるよう広報していかなければなりません。

犬や猫を飼うには、環境が整っていなければなりません。
ひょっとしたら、寿命は20年にもなるかもしれません。
ペットの居場所、面倒を見る人、毎年のワクチン、病気や怪我の治療費…。
ひとつでも無理だと思ったら、飼わないことも優しさです。

えんぴつ


データの取扱いについて誤りがあればご指摘ください。
正確な数値が必要な方はコメントにてお知らせください。



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